GRⅢを触ってGRを修理に出した週末

RICOH GRⅢが満を持して登場してすごい盛り上がりらしい。
久しぶりにヨドバシで在庫なしってのを見た。デモ機を触ったけど、まさに正統進化って感じだった。
とはいえ、このセンサーサイズになった初代GRだって今使っても全然古さを感じないと思った。
最新機種のGRⅢの方がブラッシュアップされていたし、心配していた露出補正ボタンも、操作感変わらずダイヤルで代替されていた。完全に自分の使っているGRより格上だ。

それでも、ボロボロに塗装剥げした今のGRの相棒感はハンパじゃないし、相方さんからも使えるだけ使って成仏させてやれと言われた。CP +でテラウチマサト氏がGRの精神的価値がめちゃくちゃ良いって言ってたけど、自分もそう思う一人だ。
と言うか、カメラに全く興味のない相方が知ってる製品名ってGRだけかもしれない。
イカも知ってるだろうが、あれはメーカー名だ。
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何気なく撮った週末の午後。
楽しくシャッターを切りながら歩いているのが見てもらえると思う。
そして、家に帰ると、なぜ背面液晶が割れていた。
ショックでたまらなかったけど、リコーイメージングのGR即日修理を依頼した。
センサークリーニングと液晶割れ修理で12Kくらいの見積もりだった。GRⅢが遠のいたけど、やっぱこのカメラは使い倒してやろうと思ったんだ。
2時間ほどで修理が終わったことにかなり驚いたけど、提案された外装交換は断った。
傷にも思い出がある。


しかしリコーイメージング大阪は危険だ。
最近ポートレート撮影ばかりしているせいもあるけど、限定セットの645Zが魅力的すぎてやばい。欲しい…。

 捨てられたドアノー

奥歯が痛くて虫歯かな?って思って歯医者に行ったら、親知らずが奥歯を圧迫してるんですよーなんて言われた。
親知らずも新しい春を前に出てきたいのか。

「新しいものを手に入れるってことは、何かを捨てることでもあるのよ」って昔見た映画かドラマのセリフであって、ひょーかっこいい!って思った。
取捨選択って言葉もあるけど、何を取るかより何を捨てるかの方がよっぽど大事な気がする。
大きな何かを捨てるには勇気がいるけど、いざ捨ててしまうとちっぽけなものだって思うかもしれない。
そう思えるかどうかは次にもっと大事な何かを手に入れれるかどうかなんだろうけど。

https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47346489202
Leica M typ262 Summicron 35mm/f2.0

尼崎の路地裏でドアノーの名作が捨てられていた。
目線だけ剥ぎ取られていたのがなんかすごくパンクな感じがした。

3月は別れの季節だけど躊躇せずにいろんなものを捨てて4月からの新しい何かの準備をしよう。

 8年前の3月

3.11はちょうど節目に起きた出来事だったこともあって、すごくその前後が記憶に新しい。
一筆書きで東北から東京まで自転車旅をしたいって人に話した矢先に起きたから、心配して電話がかかってきたこと。
自粛ムードの中、やっと流れた歌番組で「悲しみの果て」を熱唱する宮本浩次に、被災者でもないのに勇気付けられたこと。
Jリーグが中断して、神戸vs鳥取で組まれたチャリティーマッチ、募金箱に入っていたたくさんのお札。
客席に聞こえるくらいの大声で「気を抜いたプレーをするな!見てくれる人たちがいるんだぞ」ってチームを鼓舞した大久保嘉人がとんでもなくかっこよかった。
半月間の出来事をこんなに覚えていることって、そうそう無い。
帰り道、近所のお寺で供養灯が置かれていた。
「来年もまた被災地へ行ってきます。皆さんご自由にご参拝ください」と書かれていた。
早く復興して、被災地ではなくなりますように。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46625753144
Leica M typ262 Summicron 35mm/f2.0

 爪先立ちで歩く

やりたいことはやるって決めているので、これをやるぞって決めたらリスクはあまり考えないようにしている。
とはいえ、そのやりたいことをやるためには、なんだか自分の人間力というか力が足りてないなーと思うこともあって、ちょっと色々難しいんだよね。
そんな話を最近ある人にしたら、「自分にはやっていくのは難しいことを、爪先立ちして自分を大きく見せてでも続けていたら、いつかその通りの自分になれてるんじゃない?」って言われて、なんかすごく勇気が湧いた。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/33266482658
Leica M2 Summicron 35mm/f2.0 Ilford HP5Plus (EI1600)

気がついたらもう2月も終わりそう。
もっと生き急がないと、ぼーっとしているうちに死んでしまいそう。
一歩一歩確実に着実に進もう。

 撮りたいものと撮れるもの

撮りたい写真って何だろうって考えるとワクワクする。
モデルさんのポートレートも撮ってみたいし、どこかわからないけど世界の片隅のような街並みも撮ってみたい。
夜のネオン街の誘惑も撮ってみたいし、ライブハウスの喧騒も撮ってみたい。
撮りたいものは山ほどあって、夢のカメラでは何枚もシャッターを切っている。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46133322595
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47050627031
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/31880594837
夢のカメラたちは自分の防湿庫にいつも入っているんだけど、さあやってやろうと言う気持ちにもなれずにただいつもの裏路地散歩に連れ出すだけ。
昔よりは良いなと思った瞬間を撮ることに躊躇も遠慮もなくなったけど、まだまだ撮りたい世界があるんだ。
モノクロ写真を撮ってみたいと思っていた時に出会った写真家の言葉で銀塩の世界に踏み込めた。
敬愛する写真家の写真とその言葉にはすごい力がある。
それが写真展に足を運ぶ一つの理由。またあの作品群に出会えることに感謝。
週末が待ち遠しい。

No.1 Leica M Monochrom Summaron 35mm/f3.5
No.2 Leica M typ262 Summicron 50mm/f2.0
No.3 Leica M6 Summicron 50mm/f2.0 Kodak 400TX

 なんか狂ってない

偉い奴らに媚びへつらって他人を利用したりよ
コネ使って特別扱いしたりさせたりさ
豚の方がよっぽど純粋だぜ
ゴキブリの方がよっぽど人生に忠実な気がするぜ

なーんて、「38 Special」みたいに歌ってしまいそう。
空は雲が多くて濁っているみたいだったのに、静かに凪いでいる海がちょっと不安な感じがしてしばらく眺めてしまった。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46110189065
Ricoh GR GR Lens 13.7mm/f2.8
ぼーっと眺めがら、いろいろ最近の身の回りを思索したりしてさ。

自分の悪意に鈍感な奴が、他人の悪意に敏感な誰かを傷つけたり困らせたりするのを見るのは辛いもんだな。
痛覚と想像力が足りない奴には、躾もできない。
通勤電車の中のイザコザだって、会社の中のイザコザだって、結局一緒じゃん。

やられる側でも良いから、人の感情に敏感で想像力に富んだ奴になりたい。
でも、そんな奴がやられる世の中って、やっぱ狂ってない?

 積み上がって行く空き缶とフィルム

https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46220228544
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46944838381
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46220228174
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46944839251
PLAUBEL makina 67 Nikkor 80mm/F2.8 Ilford HP5 Plus
また今年も沖縄に来た。
沖縄に行くのももう20回は超えている気がする。
行く場所は、その時々のノリで、沖縄らしい風景メインか、米兵たちとの境目を見に行くこともある。
今回は写真はマキナだけと思ってマキナとたくさんのブローニーフィルムを抱えて行った。
朝も昼も夜も撮った。
たくさんのブローニーフィルムの空き箱がグローブボックスに溜まって行った。
たくさんのビールの空き缶が宿のテーブルに積み上がって行く。
特別何かをする旅がしたかったわけじゃないから、そんな自堕落さがちょうどいい。
ちょっとフィルムがかさばるけど、このかさばりが旅の証。