少しでも多く生きる

「自分の人生経験だけでは足りないのだから、人類の遺産の文学作品を読まないと一人前にならない」。黒澤明の言葉だったと思います。
ふと思い返してみるとここ数年の読書量が半端じゃなかった。新書から専門書、小説に至るまでけっこう何でも読んできた気がします。
本の中でも、特に思想家の本ってけっこうみんな自分の人生を懸けて書いてるものばかりで、駄作は絶対にないというのが、僕の持論です。悪く言われる思想家でも一人の人間として見るとなかなか面白かったり。本と出会うと、新しい世界と出会うことが本当に出来るのかもしれませんね。
ちなみに僕の愛読書は、内村鑑三「後世への最大遺物」と大杉栄「鎖工場」。どちらも青空文庫で配信されてます。
特に、内村鑑三には非常に影響を受けました。「求安録」も名著です。人間としてうまれた以上、何かを残して逝きたいと思うのは当然のこと。色々と考えさせられます。
外国の哲学書や思想本も面白いものがありますが、邦訳されるさいに生じる微妙なニュアンスの違いに愕然とした経験があるので、あまり手が伸びません。日本語って素晴らしいと思います。

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)

後世への最大遺物・デンマルク国の話 (岩波文庫)