審判の判定もサッカーの要素

今回のワールドカップでは、審判の質がひとつの問題にされている。ブラジルvsコートジボワールでも南アフリカvsフランスでも今ひとつ理解できないことでレッドカードが提示され、議論というか主審は批判を浴びた。
日本の審判の質はお世辞にも高いとは言えない。Jリーグでも本来脇役である審判が選手より興奮し、カードを乱発する光景も何度か見た。しかし、今回、ワールドカップの審判に選ばれた西村主審は非常に良いゲームコントロールを見せ技量の高さをうかがわせる、
審判にも個性があって、異議に対して厳しくカードを出す審判もいれば、腕を使ったチャージを厳しくとる審判もいる。試合が始まって最初のファールで審判の傾向はなんとなくわかる。
よく野球などでも誤審のあとには必ずビデオ判定を…という声が上がる。野球などのターン制のスポーツでは良いかもしれないが、サッカーでそれは非常に難しいし、ナンセンスだと思う。
審判のレベル向上というのは、選手のレベル向上と同じようにずっと続いて行く課題だ。そして、試合が審判によって左右されるという現象はずっと続いて行くと思う。残念なことだけど。
審判の技量の進歩を厳しい目で見守りつつ間違いは批判しつつも、審判の判定も含めてサッカーだと、余裕を持ってサッカーを見るほうが楽しめると思う。