暗室作業のお手本 

暗室作業ってなんか書道教室に似てる。
とにかく自分の頭の中にあるお手本に似せていく作業なところとか、結局、判断の基準が自分の中にあるところとか。
あんまり突き詰めてしまうと際限がなくなるところまでそっくり。
実は十数年間くらい書道をやっていた時期があって、それこそ最初の頃はお手本通りに書いていくんだけど、最後の数年間はお手本っていうものが自分の中にあるようになって、そこにずっと答えを求めいく感じだったなぁと…。最後の方には、何が何だかわからなくなってくる。


暗室作業も似た感じで、追い求めていくと際限がない。
特に夜に暗室作業をしちゃうと若干ハイになってる部分もあるから、それこそダメだ。
http://www.flickr.com/photos/126161047@N02/33087122374
Leica M6 Summicron 35mm/f2 Kodak 400TX
この間写真を追い込んでやっている時とか、壁の色乗りが気に入らないとか色々と悶々とした感じになっていって、あーこれはやばいなぁと。
不意に加山雄三の「お嫁においで」が脳内にひたすらリピートされて、いよいよダメになって暗室を出た。
そんな時に別のをポンとやって見ると、イメージ通りに焼けたりして、そんなもんなんだよなぁ。


次暗室に入る時には何も考えずにひたすらベタ焼きを作り続けようと思っている。
それこそどんなものが焼きたいかはベタ焼きをみながら考える方がスキャン画像をPCモニターで眺めるより良い案ができそうな気がするから。