暗がりから少し出てきて

写真展への出展が続いてしまい精神的にちょっと疲弊。
何時間暗室に篭っても納得の一枚が出来ない。乾燥して並べてみると、おっと思うのがちゃんとあって、やっと納得…みたいなことの繰り返し。
例えばこの暗室ワークが全部デジタルになったら楽なのかと思って、色々と調べてみたけど、やっぱりプリンターだとかインクだとか印画紙だとか、やってることが暗室より身近なパソコンに変わっただけであまりプリントの本筋のところは変わってない印象を受けた。まぁ、インクの耐久性という問題はもちろん残るんだけど。


フジがアナログモノクロ業界から消え去ると聞いた。以前よく使っていた多階調印画紙をやめた時点でイルフォードに完全移行していたので、特に影響はないけど、やはり影響を受ける人たちもいるみたいだ。
どちらにしても、もはや写真学科でも暗室ワークは教えていないところは少なくないらしいし、よりニッチなものになるんだろうな。個人的には今使っているフィルムが安定供給されている以上、フィルムで写真を撮る事はやめたくないかな。
ffis.fujifilm.co.jp


たまたま出張で関東に行っていたので、東京都写真美術館へ行ってきた。
圧倒的な写真の力の前に、そういう技法的なものとか云々はどうでも良い気持ちになる。
「デジタルかアナログかですって?くだらない。写真は写真よ」ジル・フリードマンのちょっとうんざりした表情が浮かんだ。



久しぶりにいつものカフェでひと時を過ごした。
少しいつもの感覚に近づいていく。雨上がりの空がすごくキレイだった。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/40577236245
Leica M typ262 Summicron 50mm/f2.0