写真の難しい風景

なんか出張で東北へ行く機会に恵まれている割に写真を撮っていないなぁと思った。
今回はバルナックライカとGRを持って行って、少し時間に余裕があったので、女川町に立ち寄ってみた。
駅前から海へと続く街がすごく整備されていて、近くにいた別の被災地から来たであろうおばちゃんたちも「思い切ったもんだねー」なんて話をしながら散策していた。
震災前に来たことのない自分からしたら、元の街がどこからどこにあったとか、そういうのが分からなくて、ただただ整備された商店街を歩いている感じだった。
海の方へ行くと交番が震災遺構として残されている内容の看板が立っていたけど、交番らしきものが一瞬分からず、通りがかりに「あ、この根こそぎ倒れてるやつが交番なんだ」って気づいた。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/45663252122
そこから港まで歩いて行く風景はどの被災地でも見かけるフェンスで囲まれた中を歩く感じで、風が吹けば嵩上げ土が舞っている風景だった。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/45663249422
復興は進んでいる部分もすごくあるんだけど、海辺のフォトジェニックな風景というのが東北ではなくなってしまっていて、なかなかいつもシャッターを切ってなかったんだなぁと気づいた。
とはいえ、気仙沼の汽船乗り場もすごく整備されていたし、色々と変わって来ているんだけど。
なんか色々と考えさせられる。


駅前の広場で、小さい子たちが無邪気に笑って駆け回っていたのがなんか救われたというか、ほっこりした。