人は揺れて変わってく

海の日から始まる写真展の準備をちょっとずつ進めている。
本当にちょっとずつ。二人展をやったときは搬入前日に準備を遅くまでやっていた記憶があるので、そうはなりたくないと思いつつも。
今回は完全に趣向が違う展示になる予定。
裏路地から少し表通りに顔を出そうかなと思ったりして…。
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昔よく行っていたバーに数年ぶりに行った。
全然変わってなくて嬉しくて穏やかな気持ちで少し談笑したり、隣の人の話を聞いたりしていた。
懐かしくて、いろんなことを思い出していた。ここで、フィルムでモノクロ撮ったら?ってマスターに勧められて、本気で写真やろうって思ったんだったなぁとかね。
昔はどうでも良いって思っていたことが許せなかったり、昔だったら腹を立てていたことがどうでも良くなっていたりして、年齢を重ねていく変化を感じていた。
変わらないのは、店の内装とラガヴーリンの味だけだった。


#1: Ricoh GR10 GR Lens 28mm/f2.8 Kodak 400TX
#2&3: Leica M Monochrom Summicron 50mm/f2.0

 いつもの散歩と改元

撮ろうって気持ちなんてほとんど無かったのに、手元にカメラがあったら少し撮ってみようって気持ちになるよね。
Leicaだったらなおさらね。

改元だって世間は祝賀ムードなんていうけど、浮かれるのはちょっと違うんじゃないかなって思っていて、テレビ報道とか街のカウントダウンとかくだらな過ぎてげんなりしていた。


いつものように散歩していたら急に雨が降って来て、下御霊神社で雨宿りしていたらどんどん人がやって来た。
近くにいた法被姿の人に話を聞いたら、改元にあわせて上御霊神社下御霊神社から御所まで御神輿がいくらしい。
それからかれこれ1時間ほど待って、御所まで向かう様子を見届けた。
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Leica M typ262 Elmar 50mm/f2.8

1時間以上ずっと待ち続けていたから、途中で帰ろうか悩んだけど、おかげさまで素晴らしい記憶になった。
厳粛な雰囲気と、担ぎ手の人たちの大きな掛け声と威勢で、良い改元が迎えられた。
令和も平和な時代でありますように。

 夜間徘徊とスナップ写真

撮影に費やす時間をもっと増やしたいなと漠然と思っていて、早起きして撮影したりしたんだけど、低血圧なこともあって、すぐにケツを割った。
そういえば、たまたまIlford DELTA3200がまとまった数あったことを思い出して、とりあえずRicoh GR10に入れて持ち歩いていた。高感度すぎて逆に昼間撮れないというジレンマがあって、途中からデジタルのRicoh GRも一緒に持ち歩いていた。
夜の街は思った以上に面白くて、薄汚れていて、ちょっとおっかなくて最高だった。
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https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46933905054
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Ricoh GR GR Lens 18.3mm/f2.8 & Ricoh GR10 GR Lens 28mm/2.8 Ilford DELTA3200

ネオンの灯りに露出が引っ張られすぎてフィルム撮影はなかなか難しかった。
なにせネオンの灯りの誘惑に負け続ける人間が使っているから尚更。

DELTA3200は少し値が張るからとHP5+の増感も試してみよう。
DXコード削るのがちょっとめんどくさいけど笑

 春のチート

新しい環境になった人もなってない人も、意外とタフな日々が続く4月に桜が咲くと少し浮かれちゃって良いよね。
桜を撮りに京都に来る人たちってなんなんだろうって思っていたけど、なんか今年の桜は素直に楽しめたかもしれない。
ま、最初は桜なんて撮る気がないからMMを持ち出したんだけど、つい祇園の裏路地通ってても桜が綺麗に咲いているのが目に留まっちゃったらそっちに歩いて行っちゃうよね…的な。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47548903171
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/33672318048
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47495852662
Leica M Monochrom Summicron 50mm/f2.0
薄汚い無料案内書の前でも、いつもは誰も見ない川沿いも、桜がきれいに咲いてたら画になる気がするんだから、やっぱり春の陽気と桜の儚いピンクはチートだと思う。

 周回遅れでTwitterはじめる。

思うところがあってSNSを始めた。
もともとTwitterはやっていたけど、完全にクローズな状態のクローズな会話をするだけの存在になっているので、特に外へ向けて発信という感じではなくなっていた。
なんで今更始めたかというと、撮影したポートレートモデルの子達が高確率で「SNSポートレートを頼んで(頼まれて)トラブルになったorなりそうになった」と言っていたことだった。自分は逆に、SNSで撮らせて下さい撮って下さいなんて世界がそんなに広がってるんだなーと思ったんだけど、実際に覗いてみると、本当に混沌としている中にも、もちろん自分から見るとちゃんとした人たちもいた。
自分は、デジタルライカで撮った写真データはモデルの子に渡して、マキナで撮ったフィルムネガの中から次回以降の展示作品を作る予定なので、このTwitterアカウントを作ったからってモデルさんが見つかるとか、それこそ写真好きな人とつながれるとかあまり幻想は抱いていない。
今後撮影させてもらうときは、「SNSにあげても良い?」なんてちょっといまどきなことが言えるのはちょいと嬉しいけど、まぁ、とにかく、いろんな人がいて面白いなーというのと、流れているタイムラインの刹那的な感じが面白いなーと思う。
R0061347
ベビーカー状態だけど押してくれる人もいないので、フォローよろしくどうぞ。

 GRⅢを触ってGRを修理に出した週末

RICOH GRⅢが満を持して登場してすごい盛り上がりらしい。
久しぶりにヨドバシで在庫なしってのを見た。デモ機を触ったけど、まさに正統進化って感じだった。
とはいえ、このセンサーサイズになった初代GRだって今使っても全然古さを感じないと思った。
最新機種のGRⅢの方がブラッシュアップされていたし、心配していた露出補正ボタンも、操作感変わらずダイヤルで代替されていた。完全に自分の使っているGRより格上だ。

それでも、ボロボロに塗装剥げした今のGRの相棒感はハンパじゃないし、相方さんからも使えるだけ使って成仏させてやれと言われた。CP +でテラウチマサト氏がGRの精神的価値がめちゃくちゃ良いって言ってたけど、自分もそう思う一人だ。
と言うか、カメラに全く興味のない相方が知ってる製品名ってGRだけかもしれない。
イカも知ってるだろうが、あれはメーカー名だ。
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https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47381694942
何気なく撮った週末の午後。
楽しくシャッターを切りながら歩いているのが見てもらえると思う。
そして、家に帰ると、なぜ背面液晶が割れていた。
ショックでたまらなかったけど、リコーイメージングのGR即日修理を依頼した。
センサークリーニングと液晶割れ修理で12Kくらいの見積もりだった。GRⅢが遠のいたけど、やっぱこのカメラは使い倒してやろうと思ったんだ。
2時間ほどで修理が終わったことにかなり驚いたけど、提案された外装交換は断った。
傷にも思い出がある。


しかしリコーイメージング大阪は危険だ。
最近ポートレート撮影ばかりしているせいもあるけど、限定セットの645Zが魅力的すぎてやばい。欲しい…。

 捨てられたドアノー

奥歯が痛くて虫歯かな?って思って歯医者に行ったら、親知らずが奥歯を圧迫してるんですよーなんて言われた。
親知らずも新しい春を前に出てきたいのか。

「新しいものを手に入れるってことは、何かを捨てることでもあるのよ」って昔見た映画かドラマのセリフであって、ひょーかっこいい!って思った。
取捨選択って言葉もあるけど、何を取るかより何を捨てるかの方がよっぽど大事な気がする。
大きな何かを捨てるには勇気がいるけど、いざ捨ててしまうとちっぽけなものだって思うかもしれない。
そう思えるかどうかは次にもっと大事な何かを手に入れれるかどうかなんだろうけど。

https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47346489202
Leica M typ262 Summicron 35mm/f2.0

尼崎の路地裏でドアノーの名作が捨てられていた。
目線だけ剥ぎ取られていたのがなんかすごくパンクな感じがした。

3月は別れの季節だけど躊躇せずにいろんなものを捨てて4月からの新しい何かの準備をしよう。