Keep Shooting

年に一回、自分たちのやりたいテーマで展示できたら楽しいよなってノリで始まった展示。
このタイトルでやるのは5回目、その前にカフェのテラススペースでやったのも含めたら6回目になる。

今までは女性を撮った写真を並べていたのだけど、今回は原点回帰というかスナップを並べる。
大全紙に引き伸ばすと、写真の情報量が小さなフォーマットよりも増える。今回はたまたま135判で撮ったものばかりで、いつも撮っているエリアで撮った写真ばかりだ。
どこかにわざわざ撮影しに行った写真よりも当たり前のように撮っている街を並べる方が良いんじゃないかなって思っていたら、割とみんなそれぞれの「いつも」を出してきたのが面白かった。大全紙直張りという見せ方はなかなかストイックかもしれない。
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手焼きのモノクロームを続けてきたからこそ、わかったこともたくさんある。
人が言葉にして教えてくれることよりも、自分でやってみて理解したものの方が強いと信じている。
この展示はその答え合わせでもあるし、祝祭でもあるし、踠きでもあるし、足跡でもある。
be-lab-gallery.com

 気がついたら6月が終わっていた

6月があっという間に過ぎ去ってしまった。
大事な時間はあっという間に過ぎてしまう。
変わらないでいてほしいって気持ちが最近どんどん強くなっていくけど、変わらないものなんて何もない。

近くに川もないのに何故か庭の塀の隙間にアマガエルがいた。
お前どっから来たんだ…って可愛い背中を撮った。

もう10年近く使っているGRが調子悪くなって、いよいよ新しいGR買おうかなって気運が高まったけど、結局買わなかった。
なんか違和感を感じた。

いろんな違和感を抱えながら生活している。
写真を通じて、知らない世界を覗きたいなって思う。
知らない世界に踏み出す言い訳っていうかきっかけ作りに時間とお金を使いたい。
撮りたいものはまだいろいろある。

 どうせ行くなら旅に行きたい

コロナが5類になったからとか関係なく、遠くへ行く出張が続いている。
ひとりで行く感じの出張だと話をする相手もいないから、バーに行ってウイスキーを飲む以外は空き時間はずっと写真を撮っている。そんなときは基本的にはフィルムカメラなことが多い。ゆっくり自分と向き合いながら撮る写真。
人生で初めて行った鹿児島は最果て感があって良かった。
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一方で誰かと一緒に行くときには写真は二の次になる。一時期はGRをずっと持ち歩いていたけど、もっとジャンキーなカメラでも良いよなって気になって、今はGRD4をカバンに放り込んでいる。移動中に見えた景色をぱちぱち撮っている。あんまり何も考えずにひたすら撮ってるんだけど、それが結構心地よい。
デトックスな気分。写りすぎないのも良いのかもしれない。歩留まりなんて全然気にしない。気に入った写真が1枚でもあれば十分。
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本当はスケジュールの決まっている出張なんかじゃなくて旅に行きたいんだけど、まぁそれは仕方がないかな。
自分の写真のために使える時間って結構限られてくるもんだから、その中でどうするかでしょ。
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「マキナとかライカとかよく写るカメラを持っているのに、コンパクトカメラで撮った写真をプリントしてるのは結構信じられない」ってことをちょっと前に人から言われたんだけど、写真撮りに行ってるわけじゃない中で無理なく写真が楽しめる道具を選んでるだけ。
写りは重要だけど、それがマストじゃないと思っている。

 ほんとうの世界

PENTAXがモノクロ専用カメラを出した。
以前、PENTAXのイベントに行ったときにtyp246をぶら下げていったことから、中の人と少しモノクロ専用カメラの話をして、あぁこれ多分試作機くらいは出来上がってるんだろうなって思っていたから、出たことに全く驚きはなかった。
ほんとうのモノクロームが撮れるカメラは稀有な存在だし、とてもほしい。
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モノクロ専用センサーの何がすごいって階調性だと思っている。カラーセンサーの入っているカメラではなかなか再現できない中間トーンのグレーの美しさはすごいの一言だ。コントラストの高いモノクロームを作るのだって何するのだってベースで出てこないトーンはどうしようもない。
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精神性も違う。
そもそも自分はほとんどモノクロ写真しか撮らない。RAW現像派なので”いつもの感じ”で現像すればそれなりに同じようなテイストでカラーセンサーのカメラでも作れる気もする。
でも、圧倒的に違うのは撮っているときの気持ちだ。光を探すようになるし、色に引っ張られない。色が映らないことで見える世界は本当にある。
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銀塩オリジナルプリントが欲しいなって思っていて、少し前にとても綺麗なプリントを購入した。
毎日眺めているけど、銀塩ではもちろん、デジタルでもここまで綺麗なプリントが出来るのだろうかという気持ちになる。
いくらデータがすごい綺麗だとかいってもプリントしなかったら写真としての価値はどうなのだろうという気持ちが強い。
ほんとうのモノクロームを追求していったら、たぶん銀塩になってくるんじゃないか…そんな気がした。
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機材なんてどうでも良いと思ってるから機材書くのやめているけど、今日は機材の話しちゃったから。
上から3点、Leica M Monochrom typ246 , Summicron 50mm/f2(3rd) , Elmar 50mm/f2.8 , Elmarit 28mm/f2.8(4th)
4点目、Leica M2 , ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical , Ilford HP5 Plus
5点目、Plaubel MAKINA 67 , Ilford HP5 Plus

 いつか歩いた道と三月

周りの人たちが大きな決断をしたりしているのに自分はなんだか同じような日々を送り続けていて、これで一体いいんだろうか…。
そんな気持ちで最近ずっと過ごしてきた。
何かを変えたいという気持ちより、変えたくないという気持ちが勝ってしまう。良心的な価格を維持してくれていたサイバーグラフィックスがハーマンの代理店契約を切られてしまって、アナログなモノクロ表現も少し悲観的な状況になった。
なんのためにバカみたいに歩いてなんの価値もない写真を撮り続けているんだろう…。そんな気持ちにもなって、フィルムで撮ることをやめようかなってちょっと思ったりしていた。
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今日は親友の命日だった。
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最初は全然知らない街でスナップでも撮ろうかなって電車に乗って知らない街を撮っていたけど、全然撮れなくて、「こんなの撮りたいんじゃないんだ俺は」って気づいた。電車で戻って、毎日彼と一緒に歩いていた何でもない道を歩いた。
あぁ、ここって昔は喫茶店だったよな、とか、ここでチャリ盗まれたよな、とか、ここの店員のこと気に入ってたな、とかさ。
いろいろ思い出が溢れてきて、もうこの世からいなくなって数年経つのに鮮明さにびっくりした。
それではっきり自覚した。
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俺そういうの残しておきたくて写真撮ってたんだわ。でさ、多分それずっと残したいのよ。目に見える形で。
だから、まだ続けるわ。もう少しこっち側で頑張れるわ。

 揺れる

セールだったからドクターマーチンを2足買った。
ドクターマーチンの3ホールが好きで、10年近く履いたものと、青色の革を焦がしたような独特の色のものを交互に履いていたんだけど、せっかくだから鋲付きのモデルを買った。
8ホールも10年近く履いているけど、革が馴染んできたなって思うのはここ2年くらいだ。3ホールより履く頻度が少ないとはいえ手強い。
よく撮らせてもらっているモデルさんがマーチンを買って靴擦れがひどいと言っていた。自分も酷かった気がするけど、根性なしなのであんまり長い時間履かずにちょっとずつ慣らしていった記憶がある。
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今年もGallery Room 305のGR展に出した。ちょっと目を痛めていて、大きいプリントが焼けなかったのが残念だった。
それよりも前に作っていたブックが好評だったのが良かった。GRって今はそうでもないけど、昔は「人にわかってもらわなくてもいい」って感じの写真撮る人が使ってるイメージが強くて、それが若干寒くて、でも強くて、面白かった。
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知り合いの職業カメラマンのドローン申請を手伝ったら、お礼にHP5を20本送ってくれると言われて喜んでいたら、イルフォード製品のサイバーグラフィックスでの取り扱い終了の煽りを受けていつ届くか分からない感じになってしまった。これまでアナログな写真環境を支えてくれたサイバーグラフィックスには感謝しかない。本当にありがとう。これからもオリエンタル是非続けてほしい。
アナログで写真を撮って、何のためにプリントしてるのかなんかうだうだ悩んでいたけど、写ってくれた人に渡すためにこれからもプリントしようと思った。
いつか写ってくれた誰かにいつかまた会ってプリントを渡したいなって思ったりした。
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梅田の北ヤードってめちゃくちゃ撮影で使っていたけど、再開発でそれどころじゃなくなってきている。
新しい街が全部同じ感じなのが全然いけすかない。ハリボテ作って楽しいのかよ。
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鮎川誠が亡くなったのがとにかくショックだった。
いつまでもかっこいい大人ってこういう人だよなって思ってた。相方が好きな喫茶店について行ったら追悼でひたすらシーナ&ロケッツのレコードがかかっていた。
生き方って大事だなって本当に心から思った。

 Good Bye 2022

W杯が始まりそうな日に相方が地下鉄の階段から落ちて救急車で運ばれた。
電話がかかってきた時には先輩とミナミで飲んでいて、大慌てで病院に行った。腰のどこかの骨が折れていて、突如介護生活が始まった。
最初の一週間とかは本当にどうなるんだろうっていう感じだったけど、1ヶ月たってようやく普通に近い生活が戻ってきた気がする。なんだかんだで健康がないとできないことばかりで、サポートしている人も行動が制限されるんだなって実感することができた。健康第一。
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今年は毎月どこかに自分の写真を飾ってもらいたいなって思っていて、割と多くの展示に出した気がする。
数えたら9回出展していた。
ブックを置いていたら「売ってほしい」と言われて急遽販売したりして、結構嬉しい反応が多かった。毎年やっているB.L.Tは来年もできたらやりたいなーって思ってるけど、ちょっといつも撮っているものの延長に戻そうと思っている。なんか変に空回った気がする今年。
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いつも撮らせてもらってるモデルさんと撮影終わりに話していて、「来年はもっといろんなことにチャレンジしたいよね」って。
気がついたら変化を好まなくなってきている気がしていたから、なんかもっといろんなものに刺激を受けてやりたいことやらないとなって思っている。
撮りたいものは全部撮れ!って心では思ってるけど、なかなか撮れないなーって思っていることとかちょっとずつ解消したい。
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今年は大きな買い物しなかったつもりになっていたけど、LFI Gallery 認定50回を記念してLeica M typ240を買い増したのを忘れていた。
今のところ60回超えたし、実は50回って全然通過点でしかなかった気もする。この赤色のMで撮った写真も3枚認定された。あとなぜかわかんないけどメインで使っているtyp262と中身同じはずなのにシャッターチャージが全然このtyp240の方が早かったりする…個体差?
M11触りに行って、新しけりゃ良いってわけでもないって改めて気づいたよ。

色々と辛いことも多い年で気がついたらため息が出まくっていたけど、なんとか無事に終わった2022年…。
来年も楽しく写真撮れりゃそれで良い気がしている。

2023年も楽しくいこうぜ、楽しく。