サッカーはみんなで闘う競技

ナビスコ杯の決勝はFC東京が二度目の制覇を果たし、三度目の正直を誓った川崎フロンターレは涙をのみました。僕は、この試合、両者の熱い思いがぶつかり合った素晴らしい試合だと思ったのですが、FC東京の選手たちのファイトがものすごかったのが、本当に印象に残っています。
凄まじい運動量と気迫でボールを追いかける選手たちは、好調だったのにメンバーから外れロッカールームで涙を流した浅利選手の思いがあったから走れたんだそうです。城福監督の「5年前はジャーンの涙のために戦いました。今日我々はサリの涙のために戦いました」という言葉が心に染みます。
5年前の決勝戦では、浦和のエメルソンへのタックルでジャーン選手が一発退場となりました。厳しいジャッジだと僕はおもいながら見ていたんですが、ショックで芝へ顔をうずめチームメイトへ涙ながらに謝罪しながらピッチを去るジャーン選手が今でも思い出されます。そこから、FC東京に火がついての初戴冠でした。
サッカーは、サポーター、フロント、現場が一体となって闘う競技だというのは言うまでもありません。みんながクラブのためにそれぞれの立場で闘うときっと強くなれると思います。