闘うということ

首位大宮との一戦。ACLで台頭していた若手たちがJリーグのピッチで躍動した良い試合だった。
良い試合だったで終われば良かったんだけど、ショッキングな出来事で少し試合内容を語るのは難しくなった。

この日のゴールマウスを守るのはこれがJリーグデビュー戦となる増田。
試合前は増田くんかー大丈夫かなって不安でいっぱいだったけど、ファインセーブ連発でチームを盛り立てる。
ノヴァコヴィッチの綺麗なヘディングからの失点はノーチャンスだったし、素晴らしい活躍と言って差支えない。
寿人の同点弾の前もファインセーブを続けて奮闘していた。デビュー戦でここまでやってんだから攻撃陣なんとかしてやれ!と心の中でずっと念じていた。
追いついて一気にボルテージが上がる中の、それは事件。ピクリとも動かない増田と富山。救急車のサイレン。
サッカー選手って命懸け。だからこそ何よりもフェアプレーは遵守すべきだと思った。
今回のは互いの一生懸命が原因。サポーターも含め大宮のフェアプレー精神には心が熱くなったし、それに応えた広島の選手たちのフェアプレー精神にも心が熱くなった。
結果よりも、スタジアムで起きた「全て」を見れてよかった。


撮影:PENTAX K-01 DA55-300mm