記憶の井戸

今年になって読んだ本が100冊を超えた。毎月だいたい15冊程度読んでいる気がする。
以前書いたようにそれはKindleによるところが大きい。

Kindleで読書が捗る - 初期衝動的音楽的写真的日記

評論、エッセイ、小説、哲学書と幅広いジャンルをまさに読み漁る。
最近だと森山大道氏の「犬の記憶」と森絵都氏の「永遠の出口」を読んだ。
どちらも忘れかけていた古い記憶と懐かしい思い出と、それに伴うキズを抉ってくる作品だった。
嫌いじゃないけど少し怖い。
ふと覗くと怖くなる記憶の井戸みたいなもんが、自分にもあるのかなと思うと、年を食ったなと思えてくる。
でも、湧き出る記憶が増えるのは悪いことじゃない。
立ち止まってノスタルジーに浸るのも時には必要なのかもしれない。
ただ、立ち止まったまんまじゃそれに溺れてしまう気がする。
懐かしみながらも結局時は止まらないし自分も進むしかないんだと思う。
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PENTAX K-5 smc PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited