フィルムカメラの世界を覗いてみて感じたこと

まだ片足くらいしか浸かってないと信じたい。
デジタル世代の自分がフィルムカメラをメインに使い始めて感じたことをまとめつつ、今興味を持っている人に伝えたいこと。
http://www.flickr.com/photos/126161047@N02/24374584229

動機

十人十色だと思う。全部大正解。
nowarl.hatenablog.com

初期投資とランニングコスト
  • 初期投資は欲しいカメラに依る。高い機種は限られているから、だいたい安価に始められる。
  • フィルムに興味があっても始められない人の多くはランニングコストがネックだと思うが、月何本フィルムを使うかにもよるが、日々の生活を少し見直せば余裕で払える額*1だと思う。
  • 趣味にコスパ求めちゃダメ。好きでやるんだから。
肝心の写り
  • 画質の緻密さではデジタルが完勝だと思う。特にカラーでは。

  「フィルムの味」っていうのは人によっては許容できない解像度の悪さなのかもしれない。

  • レンズの個性が結果に反映されやすい。

  レンズ交換式カメラが好きで、レンズの描写が…とかレンズの味が…ってのを楽しむには良い。

  • 白黒フィルムの解像感、描写力はすごい。

  これは感動した。そこらのデジカメのエフェクト機能とかの白黒モードとは比較できないほど良い。

  • 色の乗り方や描写がフィルムに依存する。

  デジタルでいうセンサーがフィルムにあたる。今のデジタルだとほとんどがSONY製センサーをカスタイズして使っているので、同じセンサーを使っていればメーカーによって絵作りはそれぞれ味付けが違うものの、それほど極端に差異はない。フィルムはそこが36枚or24枚ごとに変えられるのも魅力*2

  • 気に入る描写のレンズやカメラ、フィルムが見つかるまでいろいろ買って試してみればいいと思う。

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フィルムの楽しさ
  • 一発勝負なところ。その場で画が見れないから一写入魂的な要素はある。
  • オールドレンズが安価にフルサイズで楽しめる。小さなセンサーじゃ出ない周辺減光とか流れとか…ね。
  • フィーリング。フィルム込めて巻き上げてシャッター切ってっていう一連の動作が楽しい。フィルムを撮り終えた後も楽しい。これはコンパクトフィルムカメラでもそう。GR10で撮り終えた後のモーターが巻き上げてる感じが「撮り終えたぞ!」って感じで良い。
  • 機械式なら電池不要で写真が撮れる上に、古いカメラでもオーバーホールしながら長く付き合える。相棒感ハンパない。
  • 衰退の一途とはいえまだまだ面白そうなフィルムは残っている!*3

*1:全力で現像代をケチりたければヤフオクの業者に頼むという手もある。実際に何度か使ったが、特に大きな問題も感じなかった。

*2:そのうち今まで使ったフィルムのおすすめなんかも記事にしたい

*3:聞いたことのないメーカーのフィルム試してみるのも一興