激しい怒りを感じている。
今、僕は三陸にいる。
東日本大震災で津波に襲われた、陸前高田、大船渡、釜石、宮古…。
仕事でそこを駆け回っている。
そこで見た現実にショックを受けている。
心のどこかで「過去」のものにしていた自分に。
ここでは今でも仮設住宅は「日常」だった事実に。
未だに津波に襲われたエリアにそれ以前では「日常」だった光景が戻っていない現実に。
まだ「復興」は途上なんだ。
「復興」は一時のキャンペーンじゃない。
大船渡で「え?」と思った僕は、陸前高田で路肩に車を停めて泣いた。
この涙には何の価値もない。
本当の復興までは。
そしたら笑って、「馬鹿だな泣くなよ」って言ってやれるんだ。