写真集とオリジナルプリント

本を残さないようにしている。
全てスキャンしてしまうか、はじめから電子書籍で買うか、読み終えたら人に譲ったりしている。
年間の読書数は多い方だと思うけど、本は残していない。
しかし本棚はいっぱい。全て写真集だ。
毎月2冊ずつくらい増えていると思う。
今月は4冊の写真集を買った。いい加減本棚から溢れている。

SPIDER'S STRATEGY

SPIDER'S STRATEGY

金村修の「SPIDER'S STRATEGY」は実に2年近く状態と価格のバランスの良いものを探してきて、ようやく納得するものと出会えた。金村修は好きな写真家なのでこれで4冊目。マキナ67に憧れたのも、この人の影響。

K(ケイ)

K(ケイ)

森山大道の「K」は、書店で撮って、本当にいい写真集だと思って購入。デジタルに移行したあとで一番フィルム時代の作品に近い気がする。マネキンの写真が「らしくて」すごく良かった。

It's All Good

It's All Good

あとは、フォトグラファーインニューヨークに出演していたBoogieの写真集。
土門拳賞受賞の梁丞佑「新宿迷子」と少しテイストというか臭ってくる空気感が一緒だった。
「新宿迷子」が歌舞伎町のヤクザと酔っ払いとホームレスと子どもが主題だとすれば、こちらはギャングと薬物中毒者とホームレスが主役。
完全にラリッてる若い女性のポートレイトが目がいってるんだけど、すごく綺麗で美人に見えて不思議な良い写真だった。

Belgrade Belongs To Me

Belgrade Belongs To Me

同じくBoogieの写真集。こちらのほうがヒューマニティみたいなもんが感じられてまだ温かみがある。
故郷・ベオグラードが舞台だからだろうか。


写真集を見ているとたまにオリジナルプリントが欲しいなって思うけど、収集家の人に言わせると安易に手に入れないほうが良いらしい。
集合体の中の一枚から、ずっと鎮座する一枚になったときに本当に飾るロケーションにあってるのか、ちゃんと見合ったケアが出来るのか考えてると、高いプリントは神経を使いすぎると…。
まぁ、著名な写真家のオリジナルプリントを飾る前に自分のプリントを飾ってみると良いんじゃないかな。