全てのジャンルで入門編はあり得ない

ヨルタモリという番組でタモリ宮沢りえが「入門編としてあまりジャズ聴いたことない人たちが聴くにはどういうのがいいんですかね?」という問いかける。その答えが「全てのジャンルで入門編はあり得ない」
そして続ける「できれば若いうちに経済的に許すことができるのであれば、最高のモノを知っておいたほうがいい。頂点を極めれば裾野が広がる。頂点を知ることでいろんなものが良くなる。いろんなものを許すことができる」と。
いつもお世話になっているカメラ店でも、かつてお世話になっていた自転車店でも全く同じことを言われた。とにかく若いうちに若い感性で最高のものを自分のものにして体験して欲しいと。
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イカを買った後輩が純正レンズが買えないからフォクトレンダーのレンズを買おうとしていると聞いた。余計なお節介で、エルマーを友情価格で譲った。性能なら絶対にフォクトレンダーが良いと思うけど、せっかくなら純正を使って欲しかった。そしてなんだかんだでエルマーは最高のレンズのひとつで、ひとつの答えかもしれない深いレンズだと思うから。
所有していた間、旅レンズとしていろんなところを一緒に旅した愛らしいレンズ。飽きられたらまた戻ってこい。
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写真に写っているものは全て過去のもので、それも自分が意図して残した瞬間だから居心地が良い。
Lightroomを遡っていくと自分のストーリーがそこにあるようだ。
でも、やっぱりブルーライトの向こう側からドットで届けられる情報よりもプリントで見たいなと思う。
プリント済みのキャビネを保管している箱をたまに開いて、少し気取った酒を飲みながら、写真を眺めているのが実に健康的だと思う今日この頃。