「誰か」って誰だ

2月が本当にあっという間に過ぎた。
あっという間と言いつつ、思い起こすとなかなか濃い時間を過ごした気もする。
モデルさんが主役のいわゆる「モデル展」に写真を出したり、沖縄で撮りためたネガの中から3月の展示用の写真をプリントしたり。
そういえば、2月は一人で何かをすることが多かった。
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誰かと写真を一緒に撮りに行くとか楽しそうだってずっと思っていて、フォトウォーク的なものに憧れたりもする。
でも、「誰か」って誰だって思うと、写真を撮るっていう自分としては少し内省的な行為をともにして欲しいって対象がそんなにいないことにも気づく。
別に誘われたりしたら断らない性分なんだけど、そこで撮る写真って、一人で撮っているときの自分ではなくて「誰かと一緒にいる自分」の写真になりそうで怖い。怖いというか、そうなったら色んなことにがっかりしそうだなって思う。
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人の写真を撮るのだって同じだ。
よくSNSで「被写体募集」なんてハッシュタグを見かける。いつもちょっと違和感を感じる。
撮る基準は人それぞれだから、色んな人がいるし、否定も肯定もしないけど、自分は都合の良い日に良い感じに写ってくれる「誰か」を撮りたいんじゃない。
だから募集はしない。
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みんな「誰か」じゃなくて「あなた」なんだ。
一人一人に名前があって、帰属する何かがあって、特徴がある。たぶんそういうのが組み合わさって「個性」がある。
それをぺしゃんこにしてしまう戦争が、至って普通に起こった。自分たちと変わらない文化水準の街に爆弾が降ってくるなんて。
動揺しながらも、自分の今日を生きるしかない。