ほんとうの世界

PENTAXがモノクロ専用カメラを出した。
以前、PENTAXのイベントに行ったときにtyp246をぶら下げていったことから、中の人と少しモノクロ専用カメラの話をして、あぁこれ多分試作機くらいは出来上がってるんだろうなって思っていたから、出たことに全く驚きはなかった。
ほんとうのモノクロームが撮れるカメラは稀有な存在だし、とてもほしい。
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モノクロ専用センサーの何がすごいって階調性だと思っている。カラーセンサーの入っているカメラではなかなか再現できない中間トーンのグレーの美しさはすごいの一言だ。コントラストの高いモノクロームを作るのだって何するのだってベースで出てこないトーンはどうしようもない。
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精神性も違う。
そもそも自分はほとんどモノクロ写真しか撮らない。RAW現像派なので”いつもの感じ”で現像すればそれなりに同じようなテイストでカラーセンサーのカメラでも作れる気もする。
でも、圧倒的に違うのは撮っているときの気持ちだ。光を探すようになるし、色に引っ張られない。色が映らないことで見える世界は本当にある。
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銀塩オリジナルプリントが欲しいなって思っていて、少し前にとても綺麗なプリントを購入した。
毎日眺めているけど、銀塩ではもちろん、デジタルでもここまで綺麗なプリントが出来るのだろうかという気持ちになる。
いくらデータがすごい綺麗だとかいってもプリントしなかったら写真としての価値はどうなのだろうという気持ちが強い。
ほんとうのモノクロームを追求していったら、たぶん銀塩になってくるんじゃないか…そんな気がした。
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機材なんてどうでも良いと思ってるから機材書くのやめているけど、今日は機材の話しちゃったから。
上から3点、Leica M Monochrom typ246 , Summicron 50mm/f2(3rd) , Elmar 50mm/f2.8 , Elmarit 28mm/f2.8(4th)
4点目、Leica M2 , ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical , Ilford HP5 Plus
5点目、Plaubel MAKINA 67 , Ilford HP5 Plus