ほんとの出合いのタイミング

最近、テレビ番組で読書を啓蒙するようなものがちょくちょくあって、それはそれで良いなと思っていたんだけど、そこで紹介された書籍がレビューなんかで叩かれまくってるのを見ると、なんだかなーという気持ちになる。
人から勧められた本に間違いはないと思うんだけれど、それはある程度お互いを知っている中でのおススメであって、テレビのおススメ=万人向けっていうわけでもないと思うんだけど…。
あと、読み手の力不足で理解しきれない作品って、実はけっこうあって、読む力がついてきて読み返してみると、こんなすさまじい作品だったのか!ってなることもあると思う。
自分は、だいたい毎年平均して年間150冊くらいの読書量で今年100冊目を梶井基次郎の「檸檬」に決めていた。
以前読んだときはよくわからなかった作品だったけど、今回はすごく感激してしまった。

檸檬

檸檬

本を読むタイミング、その本と出合うタイミングって人それぞれに違ってて、その時自分に響かない作品を「駄文だ!」って吐いて捨てるんじゃなくて、そっとその時はその本を閉じて、積んでおいて欲しい。
ほんとに出合うタイミングに備えて。