写真を巡る日々の散文

展示が終わってから、いろいろなことがあって、「ちょっと撮れないな」って気分になっていた。 純粋にバタバタ忙しい日々があったとかってのもあるんだけど、ちょっとブルーな気分になっていて、いつも持ち歩いているGRも持ち歩かない日もあった。 何かに悩…

 Spatial Photo

写真展をした。 今年はいつもよりも並び方とか、何を見せたいかとか色んなことを考えた。いつもは暗室でキャビネに焼いたものから良いカットを選んで、試行錯誤しながら焼いていくんだけど、今回は先にイメージを作ろうってことで、トリミングとか色んなこと…

 俺の愛車と他人のために踏むブレーキ

乗っている車に愛着はない。たまに蜘蛛の巣が張っているし、野良猫の足跡がボンネットについているし、たまに野良猫がボンネットで寝ている。 むしろその野良猫への愛着のほうがあるから、「お、今日も気持ち良さそうやな」と一瞥して家に入るレベル。 洗車…

 全てのジャンルで入門編はあり得ない

ヨルタモリという番組でタモリに宮沢りえが「入門編としてあまりジャズ聴いたことない人たちが聴くにはどういうのがいいんですかね?」という問いかける。その答えが「全てのジャンルで入門編はあり得ない」 そして続ける「できれば若いうちに経済的に許すこ…

 アウトプットなんてあるのか

身の回りに絵を描いたり文章を書いたりする人が多いこともあるけど、たまに「今日はインプットの日」みたいな感じでギャラリー巡ったりアート系の本が多い書店を廻るのに付き合うことがある。 自分は写真集や哲学書なんかを買って、ぷらぷらしていたら「写真…

 もっと自由に撮ろう

今更なんだけど、ずっと欲しいなって思っていたGXR A12 GR50mm/F2.5 Macroを買った。 なんとなく毎日家に生けてある花を撮ったりしていた。コロナ禍でマクロレンズが人気を博したというのは分かる気がする。 日常のもっとマクロな何でもないものが何かっぽく…

 閑話休題

まだまだ寒さ絶頂の東北へ1週間ばかし行ってきた。 とにかく寒くて、毎朝お湯を入れたペットボトルで車の窓を解凍していた。 コロナ感染者はあまり出ていないのに、感染対策は都市圏とは比較にならないほど徹底されていた。 みんなコロナを怖がっていたけど…

 記憶の扉としての写真

誰のために、何のために写真を撮るのか。 全部自分の為、自分と周りの人たちの為。 もっと撮っておけばよかったとか思いたくないじゃないか。 いつか来たこの小さな港町へまた来ることになるとは思わなかった。 以前は色んなことに行き詰まった気持ちになっ…

 誰かとどこかに行きたい

2021年が始まったんだけど、何とも締まりのない年末年始で、このままダラダラとコロナ禍と共にいろんな物事が流れていくのかと思うと憂鬱な気持ちだ。 7月になったからって呑気にオリンピックだって機運になるのか心配する声もあるらしいけど、去年大騒ぎし…

 2020な写真生活

今年を振り返る記事を毎年書いているけど、今年ほど書くことがない年もないかもしれない。 とにかくいつの間にか過ぎていった。 2月中旬に友人の結婚式のために東京へ行ったのが最後の旅行らしい旅行だったかもしれない。 閉館するリコーの銀座ギャラリーへ…

 ポーカーフェイスと

電車に乗って音楽を聴いていたら、流れてきた曲から不意に思い出す記憶ってない? その記憶が「え、なんでこんな大事なことを忘れていたんだろう」ってほどに鮮明に浮かび上がることもある。 今でも若い人に「なんでその大学とその学部選んだの?」なんて聞…

 ポートレートを展示した話

以前にも書いた気がするが、自分主体で展示をするときは銀塩で出すので、デジタル撮影したポートレートの消化に悩んでいた。どこかで展示できたらなと思っていたところに、モデルさん主催の企画2件への出展が決まった。 どちらも自分の行ったことのないギャ…

 まるで。

コロナ以前は月に一度は旅に行っていた。 年に一度は行こうと決めていた場所があった。 「いつか行こう」のいつかがグッと遠くなった。出張で1日フリーな日ができた。 あぁこれは「いつか」と思っていけていないところへ行けるチャンスだ。 朝一番にレンタカ…

 価値は自分が決める

長く使ってきた道具が壊れると悲しい。 9年近く使っていたMacBook Airが壊れた。とても気に入っていて、パーツを交換してしつこく使っていたので虚無感が凄い。 6年以上使っていたRICOH GRも不調だが、とうとうメーカーに修理を断られた。騙しながら使ってい…

 時代を超える演算装置として

「レンズは資産」なんていうけれど、使わないレンズが増えていっても仕方ない気もする。 とはいえ、一度手放してしまうと二度と手に入らない気がして手放す気にならない。 気づけば、自ずとよく使うレンズとあんまり使わないレンズにはっきり分かれている。 …

 No Need

ちょっと写真を撮るのが楽しくなくなった。 楽しくなくなったという言葉が適切か分からないけど、何を撮れば良いのかちょっとわからなくなった。 それでもカメラにフィルムを詰めて街を歩いて、なんとなく気になったところをパチパチ撮る。 135で展示して、…

 フジと過ごした7月 

コロナで出歩くことが本当になくなって、微妙に小銭が出来たってこともあるけど、dp2 merrillを買ったけど、あまりに馴染めずに短期間で手放してしまった。 そのあと、毎日持ち歩いているGRを修理に出すことになって、再修理とかいろいろあって、FUJIFILMのX…

 くだらない明日に別れを

コロナ自粛でテレワークしていたときがもはや懐かしい。 完全に日常生活に戻ってしまった。東京が何人だ、大阪が何人だって言ったって、このまま日常は進んでいく。 進んでいくというか「こなされていく日々」だ。 コロナでみんな自分のシノギと自分の健康に…

 断絶された5月

コロナがやってきて、気がついたらあっという間に世界中に広まって脅威になってしまった。 今まで「人を見た目で差別してはいけない」「多様な文化を受け入れよう」なんてグローバリゼーションな価値観がより文化的だとされていた世界が、強制的にシャットダ…

 テレワークライフ

絶賛テレワーク中だ。 テレワークになって強迫観念というか「今日はこれを終わらせないといけない」とか作業ノルマに会社にいる時よりも襲われてしまって、初日と二日目はグッタリ疲れてしまった。性格にもよるんだろうけど、自分の場合、マジメだとは思わな…

 LFI Galleryに投稿したら

兼ねてから、自分の写真生活において一番なんだかなーと思っていたのは、デジタル写真の処理。 処理っていうのはLightroomとかでのデータ処理という意味ではなく、自分の心の中の消化と言った方が良いのかもしれない。 フィルムで撮ったモノクロ写真は展示す…

 この頃の写真生活 

フィルムライカとライカレンズのみの企画展に出展していた。 この縛りの展示に出すのは2度目だけど、前回もすごくレベルが高くて気合入れて暗室ワークをしたことを思い出しながら今回もちょっと気合を入れて頑張った。ちょうど撮りたいテーマと作りたいイメ…

 Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2という選択肢

はじめてのノンライツかと思っていたけど、Leica M6を買ったときにカラースコパーをボディキャップがわりに持っていたことを思い出した。だから今回は2度目のノンライツ。 ライカのレンズはライカのボディで使わないなら野暮だと思っているし、その逆もまた…

 まとめきれない2019

こんなに長い一年久しぶりだったなーと思うくらい色んなことがあった一年だった。 写真関係で言えば、3人展「B.L.T」にむけてポートレートを撮り始めたこと、その延長で今更ながらTwitterを始めたこと、3人展が思いのほか好評に終わったこと、あこがれている…

 ひとつで終わりたい

今、手元にあるカメラが何台あるだろう。 人によっては洋ダンスのような防湿庫の中に満載っていう人もいるだろうし、いやいや、一台だけですよって人もいるだろう。 初めてカメラを買いに行く人についていく機会があったけど、じつはレンズ一本とボディ一つ…

 それ、プリントしたらどうですか?

SNSやWEBに溢れる写真って、ふとした瞬間に流れていって「あの素敵な写真は何処へ…」となることがある。 「いいね」から辿ろうとしても、例えばそれが半年前のものだったら大変。つい最近、実際にふと「あの人のあの写真見たいな」と思うことがあったけど、…

 ドキュメンタリー

中平卓馬のドキュメンタリー映画を見る機会があった。 ちょうど中平卓馬の写真集をもらったこともあって、相方さんから勧められたんだ。 実は勧められたのは二度目なんだけど、中平卓馬の写真が今までずっと「怖い」と思っていたので一度断った。 でも、結局…

 「必ず壁にぶつかるからね」

最近でもないけど、自分の撮りたかった写真ってなんだったんだろうって考えることが多い。 あと、本当に楽しく写真撮れてる?って。写真展をやって疲れたってのはあるけど、継続して撮り続けていたんだけど、嫌なことがあって立ち止まろうかと思っている。 …

 記録としての写真

失われてしまうかもしれない何かを留めたいって思ったら、一番自分にとって簡単な方法は写真だった。 カフェイン中毒で偏頭痛に苦しむレベルでコーヒージャンキーな自分にとって、個性的なロースターが揃う京都はなかなかに幸せな街。 気に入ったロースター…

 この世界はそれほど腐ってはない

三人展「B.L.T」も無事終わった。 今回はいろんな人に来てもらって、感想をもらえたのが嬉しかった。 いつもながら、制作途中とか搬入直前とかって気分がもの凄く落ち着いてしまっていて、高揚感なんてないし、自分の中での批評性の高まりすら感じる。 ブル…