なかなか内容の濃い本で面白かったです。特に、オシムのメディアに対する考え方なんかは僕と似ていてかなり頷く部分もありました。
「新聞記者は戦争を始めることができる。意図を持てば世の中を危険な方向へ導けるのだから。ユーゴの戦争だってそこから始まった部分がある。」という一節を読んで、オシム監督が抽象的な表現を多用する理由が垣間見えます。
ユーゴ内戦中、戦闘地域であるサラエボ市内に取り残された夫人と2年近くも連絡が遮断されている状態の中でも監督として指揮をとっていたという話など、まさに激動の人生なんですねぇ・・・。
- 作者: 木村元彦
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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