さよなら最終兵器

チバユウスケが死んでしまって、なんか寂しいとか悲しいとか、あんまり実感も湧かなかった。
みんながSNSTMGEの話ばかりしていて、The Birthdayから追いかけ始めた自分はちょっと違和感があったりして。
The Birthdayは今後どうすんだろうと思っていたら、「解散することなく、その活動を終了」っていうなんかすごく腑に落ちる形だった。
見に行ってないツアーは多分無いから、自分にとって全てのアルバムが心の中で生き続けていて、NHKホールで途中でアンプが壊れてブチギレるチバとか大雨の中の服部緑地で楽しそうに歌うチバとか味園ユニバースで「PV撮るから映って帰れよ!」って煽るチバとか、曲を聴いていたら色々思い出す。好きなバンドがどんどんいなくなるけど、新しいバンドがライブハウスで新しいロックを演っていて、ロックンロールは音楽は確実に繋がっていってると思う。
訃報の後に、SHERBETSのライブがたまたまKYOTO MUSEであって、チケット取ったのも忘れていたし、なんかライブに行く気分でもなかったんだけど、とにかく浅井健一が好きだから出かけた。
ベンジーがステージに出てきて、すっとマイクの前に立って、一呼吸おいて「チバユウスケくんが亡くなったので、みんなで黙祷しましょう」って言って、みんなで長い黙祷をした。本当に静かだった。
啜り泣いてる人もいた。「みんなでしよう」って言えるのが、めちゃくちゃ俺の好きな浅井健一だった。
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ライブの帰りに夜の道をスナップしながら歩いて家へ帰った。何かしてないとちょっといろんなことを考えすぎてしまいそうだった。

帰り道は自分が最初にチバに出会ったとも言えるThe Birthdayの「Rollers Romantics」を聴いていた。2006年の夏に広島でThe Birthday浅井健一の対バンを今は亡き友達と見に行ったことを思い出していた。
あの時はめちゃくちゃ怖かったなぁ…なんて思い出し笑いをしながら、寒空の京都であの頃と変わらずに鳴るロックンロールと過ぎ去った月日を思いながらただ歩いた。
さよならロックスター。俺の生きる燃料だったよ、ありがとう。