テーマパークみたいな日常

この間久しぶりにデジタルライカを持ち出したら、センサーにゴミが付いていたみたいなドットが。
センサーをブロワーで吹いたりしたんだけど、なんとも気持ち悪い。仕方なくライカ京都店に持ち込み。
無料で1時間弱でクリーニングして貰えた。そのまま帰るつもりだったんだけど、あまり祇園のど真ん中に行くこともないから少し写真でも撮ろうかとウロウロ…。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36305270183
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36976399131
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36929434926
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36976399581
Leica M typ262 Elmarit 28mm/f2.8
結果として、祇園から清水にかけては「京都らしさを満喫するテーマパーク」みたいなもんだった。
人と少し違ったところに行って、写真の見映えが云々というのが流行ってるらしいが、これこそが観光の王道。以前より明らかに外国人観光客も増えて、インバウンド万歳である。
外国人観光客と周辺住民のトラブルという負の側面の方を最近よく耳にするが、まぁ、人が多けりゃトラブルは付き物なんだから仕方がない。
着物レンタルのお店や、お手軽な喫茶店も激増していて、テーマパーク感を増している。
こんな感じだったっけ?って思いながらも、そのテーマパークに付き合わされている市井の人を思う。

 美しいモノクロームを求めて

写真展を機に考えたこととのまとめ的な。

京都であった中藤毅彦氏の写真展に行ったこと。
それまでも写真展でモノクロを見たことはあったけど、印画紙の美しさと粒子感に圧倒された。
インクジェットの作品もあったけど、あっさりと分かってしまうほど、美しさに差があった。
在廊中だったご本人から、暗室ワークを勧めてもらったことから全てが始まった。
心の中の師匠だ。
nowarl.hatenablog.com

正直にモノが写るのがモノクロだと思っている。
写真として現れるまでのほぼ全ての工程*1を「体感」できる。
レンズのコントラストだとか階調だとかも自分でプリントするとすごくよくわかる。
そういう体感したことって身になると思うしリアルだ。
特にプリントを本格的に学んでからは写真の見方も含めて色々と変わった。
nowarl.hatenablog.com

  • 引き算の世界だった

単純にカラーで撮るのと同じように最初は撮っていたけど、モノクロに写るものって、コントラストと光の濃淡だけだから、極端な話、写したいものが写っていない写真が成立するし、そういう写真が評価される世界でもあった。
写真展にいる自分の写真を見て、一番後悔したところはそこだったかな。もっと抽象的な何かでもよかったというところ、もっとコントラストの高い被写体だったらもっといい感じで焼けたのにっていうところ。


https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36125216354
Leica M6 Summicron 50mm/f2 kentmere Pan400


写真展に出すっていう、一つの目標は達成したけど、ここからが本当の意味でのスタートな気もする。
写真は画面じゃなくてプリントで見るのが一番美しい。美しい写真を作る=美しいプリントを作ることでもある。
もっといろんなものを撮ってもっといろんなものを焼いて、もっと上手になりたい。

*1:現像→プリントの過程

 夏休み真っ只中な人たち

朝と夕方が少し涼しくなって、朝方なんて空を見上げたら秋らしい雲が出ていたりする。
とはいえまだまだ昼は夏の陽気だ。
久しぶりに行きたいお店と、初めてだけど気になっていたお店があったので、ライカを片手にぶらり出掛けた。
36枚撮り終える気がしなかったし、なんかすごく良い天気だったからデジタルで。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36163320734
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36189462313
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36599264810
Leica M typ262 Summicron 50mm/f2
お目当の店の多くが夏休みに入っていて、空振りが続いた。
いつも行くカフェは明日から夏休みらしくて、マスターが夏休みの予定なんかを話していた。
やっと夏らしいことができるって言ってたから、もう少しだけ高気圧も頑張ってくれ。


そうそう、そのマスターのウキウキ感に引っ張られて、ちょっとした旅の企画が持ち上がったんだ。
スケジュール帳は楽しい予定で埋めるためにあるんだと思うよ。


今週のお題はてなブログ フォトコンテスト 2017夏」

 ○○フリー、○○レス

写真展のためにM6しか持ち歩いていなかった日々とさよならした。
でも、結局持ち歩いているのがM6だったりしてなんとも言えない。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/35628016306
Leica M typ262 Elmarit 28mm/f2.8
ライカはデジタルでもなんか渋い発色でいいね。ちょっと安心する。


ところで最近、職場のストレスチェックに引っかかった。
原因は割とハッキリしていて、長期の出張と理不尽な仕事が重なったせいだ。まぁ、正直にいうと、僕は心理学を一切信用していなくて、それこそオカルトだと思っている。だから、だーっと腹が立ったことを書いたら見事に引っかかったのだ。


○○フリーとか○○レスとかって言葉を最近いろんなところで安易に使っているけど、本当にそんな世界が出来分けないじゃんって感じる。
だって、ストレス解消に書いたストレスチェックで「高ストレス状態」って素晴らしいレッテルを貼られるんだよ。最高にシニカルだ。


https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36151304383
Leica M6 Summicron 50mm/f2 kentmere Pan400
カモだって本当はカラスだったら良かったって思ってるかもしれない。
あー、毎日せわしねえわ!って生きてるかもしれない。

 計画的に写真を作るってことをした

同じものを違った角度、違った絞りでちょっとずつ変えて撮りまくった。
写真展に出す写真を過去のものから探すのをやめた。
それぞれ別の視点や思想で撮ったものを後でまとめるなんて無理だと思ったから。
もちろん、膨大な量を出せるのであれば、違ったけど。
で、被写体探しである。

  1. どんなものが撮りたいか。(What)
  2. どこで撮るか。(Where)
  3. 写真の連続性をどう担保するか。(theme)

撮りたいものは決まっていて、「無に帰すもの」が撮りたいなぁと。たとえば緑に侵食される廃屋とか壊される町並みとか。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/35854209542
Leica M6 Elmarit 28mm/f2.8 Kodak 400TX
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/28822732075
Leica M2 Summicron 35mm/f2 Fujifilm Neopan 100 Across

どこで撮るか。とりあえず日常的なところで。ロケーションの目処がなかったから。
連続性というか結局、なんだこの2枚ってなるのは避けたかった。僕はこれについては土地的な結びつきでの解決を選んだ。


どこがいいかなぁと思ってとりあえず練習として高瀬側沿いを上流(二条らへん)から下流東九条)まで歩きながら、構図固定(フレームにおける川と道路他の割合を一定化)して同じ方向でひたすら撮った。それだけでネガ4本に達した。
本当はこれを何度も行う予定だったけど、締切りを考えると少しエリアが広大すぎると判断した。ただ、この記録は継続して撮り続けようと思っている。



結局はもっと抽象的なイメージでブツ撮りに近い形になった。
少し自分の想定とは違う形になったけど、同じ被写体で2、3時間で4本。本当にすごく集中して撮った気がする。
金村修が「撮影した時は気が高揚していて良いものを撮った気でいる。現像やプリントをして行く中でだんだんと批評性が出てくる」と言っている。


アナログな写真のいいところは、デジタルのようにチッピングもなければWi-Fiもないから撮影時の高揚した状態で写真の取捨選択を迫られない気楽さとプリントができるまでの手数の多さにあると思う。
失敗写真の比率なんて、突き詰めていけばどんなカメラを使おうが一緒だ。フィルムは後になってモノとして残るから残酷性が増すだけで、デジタルはチッピングと削除機能が心を埋めてくれるのかもしれない。


暗室ワークでプリントした数枚は狙い通りのコントラストは低くても階調豊かな古いライカレンズの味がしっかり出ていていい感じになりそうな予感。
キャビネでコマを絞ったのでいよいよ次は本番用に取り組む。
最近は出展作品のことで頭がいっぱいでライカM6しか持ち歩いていなかったので、別のカメラを持ち歩ける日々が楽しみでならない。

完全復活したRollei B35が待ってる。

 自分でやる限界

GR10はストラップも何もつけてなくて、ツルツルした表面だからよく落とすんだけど、今まで打ち所が良かったのか無傷だった。
今回はトップカバー側のサイドを打ち付けた上に少し勢いが良すぎたのか、シャッターが切れなくなった。
でも、何となく動きそうな気がしたから、精密ドライバーで開けてみた。
トップカバーがずれて、アルミのネジ受けが歪んでいる。少し力を入れただけでくにゃくにゃ曲がるトップカバー。それも樹脂パーツや接着剤使用の部分が多い。
もともと頑丈ってわけではなさそう。
歪んだ部分をライターで炙って干渉しないところまで補正。
完璧じゃないけど、まぁ動けばそれでいい。

続いてRollei B35。巻き上げの調子が悪かったからこちらもトップカバーを開けてみたら、巻き上げの樹脂パーツが疲労で折れていた。
部品どり用のジャンクRollei B35を急遽ヤフオクで調達。動くジャンクが来たら少し心が痛むなぁと思っていたらサビサビで鏡胴もガタガタ、裏蓋も開かないという完全なジャンクが来たので安心して心置き無く樹脂パーツだけを抜き取った。
もともと状態のいいB35だったからこれで完全復活。


どちらのカメラも樹脂パーツや安い素材が多くて、かなり華奢な印象を受ける。
両方ともレンズはすごくいいカメラなので、シャッターや巻上がダメになってもレンズだけは使いたいなぁと思うこともしばしば。
まれにLマウントに改造したレンズが出たりしてるけど、パッケージングも含めての評価な気がするから、まぁそこまでは良いかなぁと。ここが僕の限界地点。

 去年の夏は何してたっけ

なんとなく夏休みを思い出してみたら、そういえばローライだけ持って九州に行った記憶が蘇ってきた。
しかも使ったフィルムは今はなきProvia 400X。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/29697860995
Rollei B35 Triotar 40mm/f3.5 Fujifilm Provia 400X
ごちゃごちゃ荷物を持ちたくない旅にはローライだけ持ってふらっと行きたいなぁなんて思ってローライを買って、本当に実行した旅だった。
結果も上々だったし、なにより楽しかったし、特に何にも考えずに綺麗なものを撮っていた記憶。
ピント目測だから細かいこと気にしてたら撮れないし、開き直ってバシバシ撮れるのがローライの良い所。
あとは40mmの絶妙さ。GRも小さいからよく持ち歩いてるけど28mmって広すぎてなんだか分からなくなっちゃうときもあるから。
そういえばリバーサルフィルムは高いからこれ以来使ってないけど、発色素晴らしいよね。
高感度がなくなったのだけは本当に残念だけど。
気づいたらKodak SuperGoldがなくなっていた。Natura 1600とSuperGoldがあったらカラーは完璧って言ってたら両方なくなってたよね的な悲しみ。