三人展開催に寄せて

明日、三人展の搬入作業がある。

年明けから取り組んでいたポートレートを暗室で悪戦苦闘しながら大全紙に焼いた。
今まで路上スナップしか展示してこなかったこともあって、全体的に白いなぁなんて思ったりしたけど、焼き込んだカットでは今までやって来たことが思いっきり活かされていて、自分自身の暗室ワークの上達も感じた。
ま、写真展のたびに進化して行ってなかったら悲しいしそれはね。


自分が写真を撮り始めたきっかけは純粋に旅に出掛けたくて、旅に連れて行くカメラを選ぼうと書店に行ってこの本と出会ったのがキッカケだ。

旅とカメラと私 ?RICOH GR/GXRと旅する写真家たちのフォトエッセイ?

旅とカメラと私 ?RICOH GR/GXRと旅する写真家たちのフォトエッセイ?

これ本当に良い本だ。今でもたまに読み返す。


モノクロフィルムで作品を作ろうと思ったキッカケになる人は二人。
一人は個展でお話しさせていただいたときに勧めてくれた中藤毅彦先生。
nowarl.hatenablog.com
もう一人は、初めて人に言うけど、味園ユニバースの某ショットバーのマスター。
ちょっとした出会いで人って変わるよね。


今回は、純粋に自分が心から撮りたいものってなんだろうって考えたときに、人が撮りたいって思っちゃったことがキッカケ。
人と絡むのってめんどくさいけど、面白い。普段を知らない誰かのカッコいいorカワイイ瞬間を撮れたら面白いだろうなって純粋に思った。


いろんなキッカケがあって、こんな面白くて手間のかかることをやって来ているけど、一人ではとてもじゃないけど、続けてこれなかった。
キッカケを与えてくれた人たち、被写体のみなさん、週末一人でカメラを抱えて出掛けて行く俺を黙って見送ってくれた相方、そして何より共催者の二人に感謝。
今回できなかったことや次回への反省もあるから、まだまだマキナ67とライカを背負って、時にはGRをポケットに忍ばせて街を歩き続けたい。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/48152462331

 同じ調子を出したい

カメラに依存した撮影をしたくないっていつも思っている。
別にライカだろうがGRだろうが、極端な話iPhoneだろうが、同じようなトーン、同じようなコントラストの写真が撮れたら良いなぁと思っている。
イカMモノクロームも含めて、モノクロは同じソフトで現像しているので、それなりに揃えることが出来るようになりたい。
それが、自分の中での「美しいモノクローム」だと思うトーンだとなお嬉しい。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/48097223701
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/48029161481
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/48023262071
プロの写真集なんかを見ていると、ずっと同じレンズ、同じカメラで撮影した人もいれば、てんでバラバラな人もいる。
同じカメラで撮影している人の方が多い印象だけど、全然違う撮影時期でも当然のようにトーンは揃えてきているし、それが個性だ。
被写体に恵まれることももちろん大事なことだけど、それと同じくらいどう現像するか、自分の頭の中のイメージにどのカメラも近づけていける力が欲しいと思う。


巡り合わせという言葉が結構好きで、どうにもならないことが続いているときは、どうにもならないねーっと軽いテンションで巡り合わないタイミングを過ごして行くことも必要かもしれない。
ずっと途絶えずにポートレートを撮影してきたけれど、ふと止まってしまった。
少し焦ってしまうけど、自分のペースに戻るタイミングだったのかもしれない。

 人は揺れて変わってく

海の日から始まる写真展の準備をちょっとずつ進めている。
本当にちょっとずつ。二人展をやったときは搬入前日に準備を遅くまでやっていた記憶があるので、そうはなりたくないと思いつつも。
今回は完全に趣向が違う展示になる予定。
裏路地から少し表通りに顔を出そうかなと思ったりして…。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47940495581
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47977486492
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47977444803

昔よく行っていたバーに数年ぶりに行った。
全然変わってなくて嬉しくて穏やかな気持ちで少し談笑したり、隣の人の話を聞いたりしていた。
懐かしくて、いろんなことを思い出していた。ここで、フィルムでモノクロ撮ったら?ってマスターに勧められて、本気で写真やろうって思ったんだったなぁとかね。
昔はどうでも良いって思っていたことが許せなかったり、昔だったら腹を立てていたことがどうでも良くなっていたりして、年齢を重ねていく変化を感じていた。
変わらないのは、店の内装とラガヴーリンの味だけだった。


#1: Ricoh GR10 GR Lens 28mm/f2.8 Kodak 400TX
#2&3: Leica M Monochrom Summicron 50mm/f2.0

 いつもの散歩と改元

撮ろうって気持ちなんてほとんど無かったのに、手元にカメラがあったら少し撮ってみようって気持ちになるよね。
Leicaだったらなおさらね。

改元だって世間は祝賀ムードなんていうけど、浮かれるのはちょっと違うんじゃないかなって思っていて、テレビ報道とか街のカウントダウンとかくだらな過ぎてげんなりしていた。


いつものように散歩していたら急に雨が降って来て、下御霊神社で雨宿りしていたらどんどん人がやって来た。
近くにいた法被姿の人に話を聞いたら、改元にあわせて上御霊神社下御霊神社から御所まで御神輿がいくらしい。
それからかれこれ1時間ほど待って、御所まで向かう様子を見届けた。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47748064091
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47695288042
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47748063241
Leica M typ262 Elmar 50mm/f2.8

1時間以上ずっと待ち続けていたから、途中で帰ろうか悩んだけど、おかげさまで素晴らしい記憶になった。
厳粛な雰囲気と、担ぎ手の人たちの大きな掛け声と威勢で、良い改元が迎えられた。
令和も平和な時代でありますように。

 夜間徘徊とスナップ写真

撮影に費やす時間をもっと増やしたいなと漠然と思っていて、早起きして撮影したりしたんだけど、低血圧なこともあって、すぐにケツを割った。
そういえば、たまたまIlford DELTA3200がまとまった数あったことを思い出して、とりあえずRicoh GR10に入れて持ち歩いていた。高感度すぎて逆に昼間撮れないというジレンマがあって、途中からデジタルのRicoh GRも一緒に持ち歩いていた。
夜の街は思った以上に面白くて、薄汚れていて、ちょっとおっかなくて最高だった。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46940228544
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/46933905054
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/33726712188
Ricoh GR GR Lens 18.3mm/f2.8 & Ricoh GR10 GR Lens 28mm/2.8 Ilford DELTA3200

ネオンの灯りに露出が引っ張られすぎてフィルム撮影はなかなか難しかった。
なにせネオンの灯りの誘惑に負け続ける人間が使っているから尚更。

DELTA3200は少し値が張るからとHP5+の増感も試してみよう。
DXコード削るのがちょっとめんどくさいけど笑

 春のチート

新しい環境になった人もなってない人も、意外とタフな日々が続く4月に桜が咲くと少し浮かれちゃって良いよね。
桜を撮りに京都に来る人たちってなんなんだろうって思っていたけど、なんか今年の桜は素直に楽しめたかもしれない。
ま、最初は桜なんて撮る気がないからMMを持ち出したんだけど、つい祇園の裏路地通ってても桜が綺麗に咲いているのが目に留まっちゃったらそっちに歩いて行っちゃうよね…的な。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47548903171
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/33672318048
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/47495852662
Leica M Monochrom Summicron 50mm/f2.0
薄汚い無料案内書の前でも、いつもは誰も見ない川沿いも、桜がきれいに咲いてたら画になる気がするんだから、やっぱり春の陽気と桜の儚いピンクはチートだと思う。

 周回遅れでTwitterはじめる。

思うところがあってSNSを始めた。
もともとTwitterはやっていたけど、完全にクローズな状態のクローズな会話をするだけの存在になっているので、特に外へ向けて発信という感じではなくなっていた。
なんで今更始めたかというと、撮影したポートレートモデルの子達が高確率で「SNSポートレートを頼んで(頼まれて)トラブルになったorなりそうになった」と言っていたことだった。自分は逆に、SNSで撮らせて下さい撮って下さいなんて世界がそんなに広がってるんだなーと思ったんだけど、実際に覗いてみると、本当に混沌としている中にも、もちろん自分から見るとちゃんとした人たちもいた。
自分は、デジタルライカで撮った写真データはモデルの子に渡して、マキナで撮ったフィルムネガの中から次回以降の展示作品を作る予定なので、このTwitterアカウントを作ったからってモデルさんが見つかるとか、それこそ写真好きな人とつながれるとかあまり幻想は抱いていない。
今後撮影させてもらうときは、「SNSにあげても良い?」なんてちょっといまどきなことが言えるのはちょいと嬉しいけど、まぁ、とにかく、いろんな人がいて面白いなーというのと、流れているタイムラインの刹那的な感じが面白いなーと思う。
R0061347
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