嗚呼、愛しのマキナよ

ライカと並んで僕の憧れのカメラだ。
テレビで見た金村修のドキュメンタリーで、金村修の使うカメラがめちゃくちゃカッコよくて、ずっと憧れていた。
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ほら、かっこいい。
身近なところに使っている方がいて、触らせてもらった。シャッターの感触がたまらない。
レンズはニッコール80mm/f2.8。すっごいレンズだよって教えてもらった。
ニコン党ではないが、ニコンの中判レンズ…使いたい!
ライカを売ってでも買おうと心に誓った。

この本に載ってんのかな…。


そして、とうとう手に入れた。
状態は悪いように見えたけど、「けして悪くない、むしろ良い個体だよ」って修理に持っていったカメラ店で言われた。
届いたときに気になっていたレンズのカビは目の前で開けて綺麗にしてくれた。
驚くほど美しいレンズに目が奪われた。
それなりの値段で買ったとしてもモルトの問題とかが万全な個体は少ないから、やはりOHは安心して使う大前提だ。
写真はOHに預けるまでの間に撮ったもの。レンズ清掃の前なので、「らしくない」写りっぽいけど、雰囲気はつかんでもらえるだろうか。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37493399554
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/24351544418
PLAUBEL makina 67 Nikkor 80mm/F2.8 Fujifilm PRO160NS
今は中判が人気で少し高騰してるらしく、いわゆる「良い買い物」ではなかった気がするけど、あんまり買い時とか考えてもね。
やりたい時にやらないと、使うタイミングも直すタイミングも無くなっちゃうよねって話。
まぁ、40年近く経つ機種が直せる時点で結構すごいことだよね。改めて考えると。


ウェブ上にあまりちゃんと情報がまとまってるサイトがないから、オーバーホールから返ってきたらちゃんとまとめておきたい。
というか、OHの間、悶々としすぎて色々調べすぎたからアウトプットしておきたい。

 雨がうざくて仕方ない

流石に雨の日にフィルムカメラを持ち出す気にはなれない。
戦争カメラマンとかどうしてたんだろう。気にせずに使っていたんだろうか。
個々のコンディションによっても違うんだろうけど。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37300916664
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37300917494
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/24158281898
Ricoh GR 28mm/f2.8
今日はちょっとでも晴れ間があったら10枚しか撮れないフィルムを買いにヨドバシに行こうと思っていたのに出鼻を挫かれた。
出鼻を挫かれたといえば、逆光の中で色々と試したけど手に入れたレンズにカビがあって、即レンズ清掃に出そうか悩んでいることもちょっと出鼻を挫かれている。
Leica M2を手に入れたときも実用は問題なかったけど、安心感を買う目的でOHに出した。
今回はどうしようか。ちょっと大物だし、2月の展示に向けて使いたいから買ったのに…。
いっそのこと気にいる個体が出るまでガチャを回してやろうか。出品手数料でヤフオクだけが儲かるだろうな笑


雨の日はなんとなく鬱々した感じになるから嫌だな。
週末だけはなんとか晴れてよ、お願いだから。

 たまには量より質で

最近マイペースにご飯が食べれなくて、接待なんかで人に気を遣ってペースを合わせて呑んだり食べたり…。
質の低い食事が多いなぁと。
質っていうのは別に店の云々の話じゃなくてもっと内面的な感じのことで、量的には満たされてても質的には満たされて無いなぁって感じがする。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37853040321
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37853037191
Leica M typ262 Summicron 35mm/f2.0
久しぶりに落ち着いた感じの店で、たわいも無い話をぽろぽろとしながら静かに食べる食事と嗜む酒っていうのは良いもんだった。
そういう雰囲気を作ってくれるお店もまたいろいろとこだわって作られている感じがして良いなぁと思う。


量より質といえば、36枚しか撮れないライカよりもっと量が撮れないカメラを2つも買ってしまった。
どちらも撮影枚数は10枚。でも、プロセスもアウトプットも真逆な2台。
偶然のタイミングで手元に来たことが面白い。
その話はまた今度。

 Rollei B35のこと

モノクロフィルムの現像をサボっていて、一気に大量にやったら定着液がへたっていて最後の2本失敗した。
気合を入れて撮った2本を最後に残していたので、かなりショックだった。
サボらずにすぐやれっていう神様の思し召しだろうか。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37248436952
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37248434982
Rollei B35 Triotar 40mm/f3.5 Fomapan 400
久しぶりにRollei B35を持ち出したので、ちょっと暗室で焼いてみた。
コマによっては収差が激しく写ってるのとかあったけど、ピントきてたらシャープだしコントラストも良い感じ。
同じタイミングでズミクロンで撮ったものも焼いてて、まぁいろんな意味で比較にはならない写りだけど、おもちゃみたいなサイズのレンズでしかも三枚玉だよって考えると、作った人は本当に凄いね。


数十年後にも使われるって思ってて作ってたのかな…。
本当にいいカメラ。予備買おうかなって思うレベル。

 やりたいことはできない

自分のペースを守りたいというか、一度決めた自分のルーティンの中で生きていたい。
そういう意味では根本的に今の仕事って自分に合っていない。
出張も多いし、予定の変更も激しい。
やりたくてやってるわけでも勿論ない。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37158606171
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37302191125
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/37128633732
Ricoh GR GR Lens 18.3 mm f/2.8
本当に最低な気分だ。


でも、多くの人はこれで折り合いをつけて自分を納得させてるんだろうな。
やっぱり生活とか日常とか、そんなところでやりたいことなんて出来ない。
空間的にも精神的にも隔離された場所でしか、やりたいことは出来ないのかもしれない。

 テーマパークみたいな日常

この間久しぶりにデジタルライカを持ち出したら、センサーにゴミが付いていたみたいなドットが。
センサーをブロワーで吹いたりしたんだけど、なんとも気持ち悪い。仕方なくライカ京都店に持ち込み。
無料で1時間弱でクリーニングして貰えた。そのまま帰るつもりだったんだけど、あまり祇園のど真ん中に行くこともないから少し写真でも撮ろうかとウロウロ…。
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36305270183
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36976399131
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36929434926
https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36976399581
Leica M typ262 Elmarit 28mm/f2.8
結果として、祇園から清水にかけては「京都らしさを満喫するテーマパーク」みたいなもんだった。
人と少し違ったところに行って、写真の見映えが云々というのが流行ってるらしいが、これこそが観光の王道。以前より明らかに外国人観光客も増えて、インバウンド万歳である。
外国人観光客と周辺住民のトラブルという負の側面の方を最近よく耳にするが、まぁ、人が多けりゃトラブルは付き物なんだから仕方がない。
着物レンタルのお店や、お手軽な喫茶店も激増していて、テーマパーク感を増している。
こんな感じだったっけ?って思いながらも、そのテーマパークに付き合わされている市井の人を思う。

 美しいモノクロームを求めて

写真展を機に考えたこととのまとめ的な。

京都であった中藤毅彦氏の写真展に行ったこと。
それまでも写真展でモノクロを見たことはあったけど、印画紙の美しさと粒子感に圧倒された。
インクジェットの作品もあったけど、あっさりと分かってしまうほど、美しさに差があった。
在廊中だったご本人から、暗室ワークを勧めてもらったことから全てが始まった。
心の中の師匠だ。
nowarl.hatenablog.com

正直にモノが写るのがモノクロだと思っている。
写真として現れるまでのほぼ全ての工程*1を「体感」できる。
レンズのコントラストだとか階調だとかも自分でプリントするとすごくよくわかる。
そういう体感したことって身になると思うしリアルだ。
特にプリントを本格的に学んでからは写真の見方も含めて色々と変わった。
nowarl.hatenablog.com

  • 引き算の世界だった

単純にカラーで撮るのと同じように最初は撮っていたけど、モノクロに写るものって、コントラストと光の濃淡だけだから、極端な話、写したいものが写っていない写真が成立するし、そういう写真が評価される世界でもあった。
写真展にいる自分の写真を見て、一番後悔したところはそこだったかな。もっと抽象的な何かでもよかったというところ、もっとコントラストの高い被写体だったらもっといい感じで焼けたのにっていうところ。


https://www.flickr.com/photos/126161047@N02/36125216354
Leica M6 Summicron 50mm/f2 kentmere Pan400


写真展に出すっていう、一つの目標は達成したけど、ここからが本当の意味でのスタートな気もする。
写真は画面じゃなくてプリントで見るのが一番美しい。美しい写真を作る=美しいプリントを作ることでもある。
もっといろんなものを撮ってもっといろんなものを焼いて、もっと上手になりたい。

*1:現像→プリントの過程