Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2という選択肢

はじめてのノンライツかと思っていたけど、Leica M6を買ったときにカラースコパーをボディキャップがわりに持っていたことを思い出した。だから今回は2度目のノンライツ。
イカのレンズはライカのボディで使わないなら野暮だと思っているし、その逆もまた然りだと思っていたから、それなりに欲しいなって思うレンズはあったけどスルーしていた。
このウルトロンはフードも含めて好きな見た目だったことと、開放値がF2というのも好ましいなと思っていた。

M2につけてみてもそんなに違和感はない。

実際に撮ってみると、ちょっと笑ってしまうくらい開放付近で周辺減光する。たとえば開放で被写体を画面端に配置した場合なんかは露出補正で+1.3とかしていた。途中で気づいて出来るだけ画面の中心に据えるようにしたけど、35mmF2で自分がイメージしていたのはズミクロン的な写りだったから正直これはかなりがっかりポイントだった。

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▲F2.0 開放   ▼F5.6
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あとで8枚玉オマージュと知ったが、8枚玉こんなに周辺減光するなら合わないなと思ったほどだ。
色ノリはこってりな印象だった。あくまでこの辺は現行レンズだなぁと感じた。
解像度は非球面レンズを採用していることもあって、手持ちのレンズの中でも文句のつけようがなく良かった。

結局のところ、メインで使っている6枚玉を追いやるほど気に入っているわけではないが、小ささとどのライカボディにも似合うことから、意外と出番が多いレンズとなっている。「少し明るいズマロン」と思ってしまえば、周辺減光も納得できた。
このレンズの解像度に慣れてしまうと、他の35mmを使って撮った写真を見てみると、え、眠くない?って思うレベルなのは間違いがない。
よく、ノンライツな記事のレビューを読むと、コスパがどうのこうのっていう下りが多い気がするが、このレンズは値段関係なくいいレンズだと思う。
イカというブランドが好きな人はもちろんライカを買うべきだと思うし、最初の1本はやはりライカのレンズを選ぶべきだとも思うが、このレンズはとてもいいなーとしみじみ思う。

以下このレンズで撮った写真たち
L1005203
L1005202
L1005189
L1005171
L1005159