アウトプットなんてあるのか

身の回りに絵を描いたり文章を書いたりする人が多いこともあるけど、たまに「今日はインプットの日」みたいな感じでギャラリー巡ったりアート系の本が多い書店を廻るのに付き合うことがある。
自分は写真集や哲学書なんかを買って、ぷらぷらしていたら「写真撮るのだって創作活動なんだからこういうのもいいでしょ?」って言われた。「え、写真って創作活動なんだろうか。」って思いが湧いた。
目の前で起きていることをただ記録していくだけの行為で、いかにマニュアルなカメラを使ったとしても、仕事をするのはカメラでありレンズ。
実は写真を撮っている自分は傍観者のうちの一人だと思うし、全部インプットでアウトプットなんて殆どないと思っている。
撮って撮って撮りまくって、プリントしまくった中の数枚を展示したり、写真集にまとめたりってときには流石に創作活動っぽいなと思うけど、胸を張って写真を創作活動だって思ったことがない。
R0080188
R0080206
最近は特に、スナップであればもっと刹那的にシャッターを切りたいと思っている。構図がどうだの小難しいことを考えないでとりあえず面白いモノ、面白い人がいたら撮っておけと思っている。撮るにはライカも良いけどGRも良い。自分が友情価格1万円で譲ったフィルムGRで撮った写真を大四切でギャラリーに飾った奴が最近いたけど、正直、数十倍の価格のカメラで撮った写真たちと並んでも違和感がなかった。
カメラなんて気に入ってればなんでも良い。そういえばいつか「ライカにストロボつけてポートレート撮るなんて外道だ」と言われたことがあった。「ライカレンズは自然光でこそ至高」らしい。やかましい。
L1005348
いろんな概念とかイメージとかを突き放して、もっとソリッドな写真が撮りたいし見たい。